Blog

大きな窓の住宅と構造の関係性

当社の住宅の特徴の一つとも言える、大きな窓の住宅。

採光を取り入れやすく開放感があり、外観もスタイリッシュでかっこいいです。

太陽光から熱を取り入れることで、冬は暖かく過ごせることが、雪国で暮らす私たちにとって大きなメリットともなります。

しかし、大きな窓の家は一般的に多くはありません。それはなぜなんでしょうか?

一般的な木造二階建ての建物では壁量計算という計算が必要です。

これは地震荷重や風荷重に対し、計画上の壁の長さが十分であるかどうかをチェックするもの。

壁量が規定の水準に満たなければ、必要な量の壁や筋交いを追加する必要があります。

建物の面積に対して窓が大きいということは・・・それだけ壁の面積が減るということ。

そこで、計算後の数値に基づいて、大きな窓に筋交いを入れたり、風力を受けやすい壁面の強度を保ったりしています。

こちらの窓に入っているのが「筋交い」といって、柱と柱の間に入れる斜め材で、建物の構造体を補強する部材です。

地震や風荷重などから建物の軸組の変形を防ぎます。

 

シンプルモダンで洗練されたデザインを反映させるためには、デザインのセンスはもちろんのこと、

建物として安全で丈夫なものを創るための緻密な計算、設計を行っている裏側があるのでした。